思ったことを素直に綴るブログ

感情の起伏をなるべく平らにするために。。。

愚痴ではない。警告である。

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デザイナーって、世の中にたくさんいるんだよね。

知ってたよ。

お客さまを大事にしないといけないことも、

知ってるよ。

 

でもね、

 

「チョコチョコっとやっちゃってよ。

よくわかんないけどさ〜、

そんなのマックでカンタンなんでしょ?

 

って言われるとさ〜

 

なんだかさ〜

 

ヤダ! …よね。

 

ゴマンといるデザイナーの中で、縁があってお仕事をいただくようになった。

ありがたいことです。

 

ただ、「この人からの仕事を受けたいかどうか」は別な話で…

 

確かにあなたが言うように、

「チョコチョコっとカンタンに」できちゃう場合もあります。

むしろ「そうしちゃっていいんですか?」と、言いたい!

声を大にして言いたい。

 

 

 

なんでそんなこと言うんだろうか?

 

相手がやる気になるとでも…

 

素晴らしいアイデアやデザインができあがるとでも…

 

もしくは、安くなるとでも…

 

 

思っていらっしゃる?

 

 

 

 

 

なりませんけど…

 

 

 

 

 

それを言うことで、やる気が出る人や幸せになる人は、

 

誰もいません。

 

 

 

 

 

ぜったいに。

国立ラストマッチの日に思った。スペシャリスト VS 器用貧乏

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グラフィックデザインから出発した「ものをつくる」仕事。
15年以上もひとりで、時にはチームの一員として、しこしこと画用紙やMacに向かい「ものをつくる」という仕事を続けてきました。

思えば、デザイン事務所に所属していた当時は、アートディレクター、デザイナー、コピーライター、フォトグラファー、イラストレーター、さらにはそれぞれアシスタントなど、ある程度の棲み分けがなんとかカタチになっていた(と思う)。
ペイペイのデザイナーだった私は、とにかくアートディレクターやデザインのチーフ的な人が描いた「なんだこれっ!」ってなものをどう作るか考えて、日々悶々と徹夜を繰り返していました。

フリーになってはみたものの、制作費は日に日に削られていき、外注に出せないもんだから、営業をこなし、打ち合わせに赴き、全体のビジュアルだけでなく、デザインもやりながら、コピーも考え、Webまで作ってイラストも描く、なんてことを一人でやらざるを得ない仕事が増えてきて、作業量も増えれば、作業以外に費やす時間も増えることになり、さらには「金額もあまり変わんないのかいっっっ!」という心の叫びを抑えるのに必死な日々を過ごす毎日。

 

これって、よく言えばマルチ人間、でも実際は「仕事が頼みやすい器用で便利な人」ってことですかね?
飛び抜けた才能がない私にとっては、この業界での生きる術なのかも知れませんが。

 

そういえば、サッカーを見ていても同じようなことを感じました。
例えば、代表の10番を背負い「ファンタジスタ」「司令塔」「ゲームメーカー」といった肩書きを持ち、ゴールに直結するキラーパスを出すことで一世を風靡していた中村俊輔ロナウジーニョ。それまで「ファンタジスタ」という立場で結果をだしていればあとは何もしなくていいよ、という感じでしたが、ある時期から「バカヤロー!ファンタジスタだろうが司令塔だろうが前線から守備しないでどうするよっ!!」という過酷な時代になり、今ではフォワードの選手ですら攻守の切り替えの早さや前線からの守備を求められている。

 

もちろん中にはスペシャリストというか、「この人のこれはすごいっ!」という飛び抜けた人はいるもので。 
バルセロナのメッシのように突出した才能があれば話は別。「彼にボールを渡せば点を確実に決めてくれるよね」みたいな選手は「ストライカー」という肩書きだけで食ってはいける。

 

「あ〜、オレにもメッシみたいな才能があればな〜」

 

なんて思ったりして。

 

でもちょっと待てよ。
メッシでも年齢が上がるにつれ、動きのキレやスピードが衰え、ひとりで突破が出来なくなるときが近い将来必ずやってくる。そのとき彼はどうするのだろうか。
恐らくこれまでに稼いだお金で彼の老後は安泰ですよ。
 
「オレ、メッシ、サッカー、ヤメマス」でいいかもしれません。
 
しかし、彼のようなスペシャリストでもまだまだ働かなくてはならない何らかの事情だってあるかもしれない。その事情は借金かもしれないし、子どもの養育費かもしれないし、離婚した妻への慰謝料かもしれないし、サッカーが好きで止めたくないだけかもしれませんが、とにかくこの先、働いていかなくてはいけない。
その時、恐らく彼には他の働きが求められることになるのは目に見えているわけで。
その仕事は縁の下の力持ち的な日のあたりにくいことかもしれない。それまで注目を一身に受けてきた彼が、実績やプライドを捨て、裏方の泥臭い仕事をすることができるのかどうか。新しい何かを学ぶ姿勢や意気込みがあるのかどうか。
 
そう考えると、全てにおいて10点満点というわけではなく、何とか及第点の7〜8点ぐらいの結果を残してきたマルチな人間は、もう少し長い間生き残っていける術がすでに備わっているのではなかろうか。
でかい花火を上げることは出来ないかもしれないけれど、かっこつけて言えば線香花火のような人生とでも言いましょうか、長くその仕事に携わっていくことができるかもしれない。
 
「ワタシ、ナンデモシマスンデ、モノヅクリ、ヤラセテクダサイ」

 

まあ、結局は単なる愚痴か、飛び抜けた才能が無いながらも何とかこの仕事を続けている自分を正当化しているだけかもしれないですけどね。